中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年算数 おうぎ形の弧の長さを求めよう

中学受験生のみなさん、こんにちは。 
 
今日は、おうぎ形の長さを求める問題をみていきましょう。

問題
  

 図の中で、半径が6cmで中心角が60度のおうぎ形から、
 
 半径が3cmで中心角が60度のおうぎ形を取り除いた図
 
 形です。この図形のまわりの長さは何cmですか。ただし、
 
 円周率は3.14とします。
 
 
 まず、おうぎ形について、以下の公式を知っておいてください。

➀おうぎ形の弧の長さ=直径✕3.14×中心角/360
 
②おうぎ形の面積=半径×半径×円周率×中心角/360
 
さて、この問題は、「長さ」でしょうか?
   それとも「面積」でしょうか。
 
もちろん、「長さ」ですね。
 
当たり前のことを言っているようですが、
 
実は、円の問題のミスの多くは、
 
「長さ」か「面積」か、の確認し忘れ
 
に原因があることを、知っておいてください。
 
その理由は、面積にも長さにも、両方共3.14の計算をすることにあります。
 
なので、「長さ」を聞かれている問題で一生懸命に「面積」を求めてしまったり、
 
逆に「面積」をきかれている問題で「長さ」の計算をしてしまったり、
 
そうしたミスに気づきにくいことも、ミスが多い原因でしょう。
 
動画でも触れていますが、まずは

何をきかれているのか、しっかりと確認する 
 
ことが、受験生になるための第一歩となるでしょう。

 
解答らんをよく見て、単位を確認することも、当然行ってください。
 
 
では、具体的に問題をていきましょう。
 
周りの「長さ」は、問題の図形では4ヶ所に分けられます。
  
下からみると、
 
直線 孤 直線 孤
 
で一周できますね。
 
気をつけてほしいのですが、
 
「おうぎ形の孤の長さ」と「おうぎ形のまわりの長さ」は違います。
 
おうぎ形のまわりの長さ=孤+直線
 
ですので、まずは求めるところをしっかり目で確認しましょう。
 
 
まず直線の部分は、おうぎ形の公式と無関係に求まります。
 
     (6-3)×2=6cm ➀
合計6cmとなります。
 
 
弧の部分は2箇所ありますので、長い法と短い方に分けて求めます。

     長い方:半径6cmの円周の一部なので、
      
         6×2×3.14÷6=6.28cm ②
 
     短い方:半径3cmの円周の一部なので、

         3×2×3.14÷6=3.14cm ③

   従って ➀、②、③の合計が、「まわりの長さ」となるわけです。

       6+6.28+3.14=15.42cm が正解ですね。
 
今回の問題では、特に計算は難しくありませんので、
 
直線部分を足し忘れないように十分に気をつけながら
 
しっかりと仕留められるようにしましょう。
 
それではみなさん、中学受験目指して、がんばろう!