聖光学院中学校の傾向と対策
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- 法人
- 学校法人聖マリア学園
- 所在地
- 〒 231-8681
神奈川県横浜市中区滝之上100 - TEL
- 045-621-2051
- 在校生
- 中学 男692人
- 創立
- 昭和33年
- 学校長
- 工藤誠一
- URL
- http://www.seiko.ac.jp/
聖光学院中学校の特徴
聖光学園はキリスト系の学校としてよりも神奈川県内屈指の男子進学校として有名で、
東大合格数も全国トップクラスです。有名なのが学校内にある印刷工場で使用するよ
うな外国製の本格的な印刷・製本機があり、膨大な自作プリントが生徒に配られます。
伝統的に在校生の間で信じられていることが「学校の勉強さえすれば、どこの大学で
も、東大でも行ける」と。しかし、受験一辺倒ではなく学力向上とは別に教養を高め
る目的で、啓蒙的講座「聖光塾」を学年問わず自由に参加でき、学問の追及も行って
います。また、語学研修旅行(希望制)やスキー教室、百人一首大会などイベントも
多く充実した学校生活が送れるよう行事も盛んです。
聖光学院中学校の授業カリキュラム
6年間の中高一貫によって、将来の大学進学に対応できるように独自のカリキュラム
が組まれています。中学の3年間は特に主要5教科はどの教科も標準より時間を割き、
数学・英語は2倍の時間数をとって基礎力の向上に努めます。特に、英語の授業は外
国人教師による発音指導もあり、生きた英語も同時に学ぶことが出来ます。高2から
文科系コースと理科系コースに分かれて、習熟度別にクラス分けをして受験に備えま
す。また、主要教科の成績不振者に対する補習や夏期講習も充実しているため、学校
は成績不振の生徒のフォローも欠かしません。
聖光学院中学校の学内情報
聖光学園は入学式直後の4月に文化祭を生徒主体となって盛大に行います。イベントも
各学年豊富で中1、中2では夏に猪苗代湖キャンプがあります。
聖光学院中学校の入試倍率(平成28年度)
試験日 :第1回2月2日 第2回2月4日
募集人数: 175人 50人
出願者 : 742人 672人
受験者 : 703人 597人
合格者 : 241人 100人
倍 率 : 2.9倍 6.0倍
入学者 :
満 点 :500点
全体平均:第1回297.6点 第2回305.1点
合格者
平均点: 346.3点 362.9点
最高点: 424点 402点
最低点: 318点 347点
聖光学院中学校の国語の傾向と対策
入試試験150点/60分
語彙の問題や選択式の問題が中心になります。また本校の特徴として選択式の文章が非
常に長く独特の問題と難度の高い文法問題が出題されます。出題数自体は多くはありま
せんが、一問一問の問題文の長さという事を考えていくと細部を確実に読めなければ解
答出来ないという傾向にあります。文法問題は、難度が高く、全体的に、難易度は標準
程度ですが、内容説明を求める記述問題はとりわけ、それ自体に訓練が必要です。
全体的に問題文のボリュームがあります。具体策としては、まず問題文に目を通すよう
にしてください。本校は、解答に到るための文章が傍線部の近くにある場合が多いため
問題文を先にインプットしておき読解に入ったほうが効率が良いためです。また、難解
な文法問題が出題されるため塾のテキストで事前に準備をしたほうが良いでしょう。ま
た、長文対策のために語彙力をつけていくことは必須になります。文章の中の言葉を自
分自身の言葉として相手に伝わる文章を書けるように努力してください。
同じ問題を何回も解くことが効果的です。同じ出題内容の他校の過去問題を活用するこ
とも効果的です。例えば、「芝中学校」「豊島岡女子学園中学校」でも記号選択式で同
様の問題が出題されます。また、要旨問題対策に関して「海城中学校」「桐朋中学校」
についても同様のことが言えます。早い段階からの受験対策が聖光学院中学校絶対合格
への秘訣となります。
聖光学院中学校の算数の傾向と対策
入試試験150点/60分
全体的に難易度は高いといえます。図形問題の難易度は取り分け高く非常に独自性の強
い問題です。取り分け、上位校の出題によく見られる立体切りの問題や平面図形の面積
比や相似比の問題が多数出題されています。速さでよく出題されている、比を利用した
問題はよく出題されています。今後もこの出題傾向は続くものと思われます。
レベルが非常に高いため早期から塾やご家庭で意識して学習していないと難しいでしょ
う。算数は、算数が得意でない生徒については、出題数の多い平面図形の面積比・相似
比の問題の学習をするようにしましょう。過去問題も難易度が高いためその下地を鍛え
る必要があります。教科書レベルの問題や基礎的な塾教材で学習するようにしてくださ
い。基礎・標準の問題は旅人算の問題に関して同様に基礎と標準を押さえます。立体図
形についての基礎・標準問題についても取り組んでください。特に容積と水位などから
入れば、取り組みやすいでしょう。ある程度教科書レベルの学習を進めたら早い段階で
過去問題に取り組むようにしてください。傾向が自分の肌で感じ取れるはずです。もち
ろん、時間は問題の端にメモする、タイマーを使うなどして管理するようにします。お
父さん・お母さんに手伝ってもらっても構いません。
以下を参考にしてください。
また、勉強時間などを決めるなどしてご家庭で対策を立てるようにしてください。算数
が得意な生徒は、応用題が本校は多いので立体切りや、問題後半の融合問題で差をつけ
られるでしょう。過去問題にはなるべく早くあたるようにして下さい。順番に解答して
いくのではなくて、苦手な物ほど後に解きましょう。
また、頭の中での学習ではなく敢えて解法を紙に書くという癖をつけることも自分自身
を振り返るには効果が高いでしょう。算数に対して基礎から応用まで綿密に学習する姿
勢こそが、聖光学院中学校絶対合格への近道です。聖光学院中学校絶対合格への鍵にな
ります。
聖光学院中学校の理科の傾向と対策
入試試験100点/40分
問題のレベルは総じて高く、知識問題が中心ですが深い理解がないと解けないでしょう。
問題の出題形式は、一問一答形式・語句説明問題・記号選択式問題になります。大問題
4問が出題されており平成22年度においては生物からの出題になっていました。問題
の文量は長くはありませんが、よく考えられています。出題者も良く問題文の言葉を選
び出題していることが伺えます。また、図の中に書き込む問題も出題されており対策が
必要でしょう。
生物・地学の分野の難易度が高いと感じるはずです。過去問題準拠の問題でまず演習を
して過去問題に早めに入るようにしてください。中学レベルの問題が出題されることも
あり年度によっては高校レベルにかかる問題が出題されていることもあります。生物と
地学に関しては、応用問題まで答えられるようにしてください。物理・化学については、
標準までの学習で間に合うでしょう。ただし、物理・化学は計算問題がよく出題されて
います。過去問題を解きよく解説を読むようにしてください。また、図や資料からの出
題が見られるため理科便覧や科学辞典などで学習するようにしてください。過去問題を
中心とした生物・地学の分野の応用問題までの習得と物理・化学の計算問題の習得が、
聖光学院中学校絶対合格には必要になります。
聖光学院中学校の社会の傾向と対策
入試試験100点/40分
大問題4問で構成されています。40分の時間内で解く問題数としてはかなり多いと感
じるはずです。また、地学・歴史・公民からバランスよく出題されています。平成22
年度は、歴史分野からの出題がなされています。出題形式は一問一答形式になっています。
長文を読解してその長文に対して解答していくという形式が守られています。読解力と
問題に対してスピーディーに対応できるかどうかを問う出題者の意図が伺えます。
長文であるため、国語力も問われる問題になっています。歴史と地理に関しては、難易
度は中の上程度です。標準から応用レベルまで解答できることを想定して学習しましょ
う。解答のコツとして文章に重要と感じる部分に線を引いて読んでみて下さい。そうす
る事で、その単語を見れば前後を思い出すことが出来ます。また、応用問題をカバーす
るため、中学校で使用する一問一答形式の問題集を使っても本校にとってはプラスにな
ります。特に難易度の高い公民については、時事問題も出題されており過去問題でその
難易度を肌で感じてもらうのが一番です。その上でそのレベルに合った問題集を使用し
て解答するようにしましょう。本校は、過去問題を習熟する事と、応用問題を別テキス
トでしっかり訓練することが、聖光学院中学校絶対合格への鍵になります。