駒場東邦中学校の傾向と対策
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- 法人
- 学校法人東邦大学
- 所在地
- 〒 154-0001
東京都世田谷区池尻4-5-1
- TEL
- 03-3466-8221
- 在校生
- 男715名
- 創立
- 昭和32年
- 学校長
- 平野勲 創立
- URL
- http://www.komabajh.toho-u.ac.jp/prospectus/history.html
駒場東邦中学校の特徴
生徒・教師・父母の三者相互の理解と信頼によって、豊かな知性と人間性を育む一貫
教育を教育目標にしている学校。そのため熱烈な東邦ファンが母親の間で多いと有名
です。自由な校風といいながら、自由を標榜とする他の進学校とは異なり、学校側が
生徒を放任しないことが母親からすると安心な様子。大学の進学実績も堅実で、加え
て理系志向で医学部に強いのも人気の理由です。不満があるとすれば、中学入試が難
しいことで、兄弟を揃って合格させたい親御さんからすると、どちらかが受からない
可能性も十分ありうるとのことです。
駒場東邦中学校の授業カリキュラム
先取り学習がかなりの進度で進むのが特徴で、中3終了時に高2レベルの授業をする
教科が多い。ただし、少人数制のクラス分けをしたり、科目を細かく分けて深く指導
を充実させたりするなどの配慮は欠かさないため、学習の定着率はよく中高一貫の利
点を最大限に生かした独自のカリキュラムを組んで指導しています。高校では、中学
での学習の進捗状況や生徒の適性・能力・将来の志望に応じて学級、教育課程を編成
するため、大学受験で志望校合格のための勉強をしやすいのがこの学校の強みです。
駒場東邦中学校の学内情報
中学校独自の行事としては、夏の林間学校、秋の芸術鑑賞などを生徒主体で企画し運
営するのが学校の方針です。またクラブ活動も積極的で、全国大会や関東大会に出場
実績のあるクラブが多数あることも有名です。
駒場東邦中学校の入試倍率(平成28年度)
試験日 : 2月1日
出願者 : 606人
受験者 : 589人(欠席者17人)
合格者 : 278人
倍 率 : 2.1人
入学者 :
満 点 : 400点
平均点 : 222.6点(55.7)
合格者
平均点 : 250.7点(62.7)
最高点: 点
最低点: 228点
駒場東邦中学校の国語の傾向と対策
入試試験60点/120分
・物語文の主人公等の心の動きを読み取ることが主題となります。
・出題形式としては記述式中心です。長文問題は1問だけの出題となり、
残りは漢字・慣用句・言葉の意味など小学生内で学んだことが
バランスよく出題されている。
・物語文が例年、一問大問として出題されている。特に駒場東邦中学校では、主人公
等の心情等を読み取ることを重点に置く学校であることが如実に現れる傾向である。
・文少量自体も8000文字と大問と呼ぶにふさわしいものがあるが、テーマも独特で
あり人物設定や環境設定・人物関係なども分かりづらい難解なものが取り上げられる
傾向にある。
・例として平成18年度の「ユダヤ人の少女をかくまう状況」や、平成19年度の「犬
を妻だという父の人物設定」などは、時代背景や人物の設定を短時間で読み取るには
かなりの訓練を必要とすると言ってよい。
・また、平成20年度の「主人公との絡みで登場する人物が父の再婚相手であることの
描写が無いまま話が進む物語」も同様に訓練を要する問題といえる。
・普段から現代文に関しては、現近代的な文章を多読するのはもちろんのこと時間内に
自分自身が思う事を全て字数内に収めて表現する訓練を毎日続けると良い。
特に、「かおがあおざめたちつくす」→「恐怖で動けない」など、同じ意味をより
短い言葉で効率よく表現する訓練をするとよい。
駒場東邦中学校の算数の傾向と対策
入試試験60点/120分
・難問といえる問題のみの出題が目立っていましたが、標準的なレベルを確認する
問題を出題する傾向へシフトしています。また、答えの導き方を説明する問題が
出されるため、論証などが得意な生徒には非常に有利だといえます。
・全体の出題傾向として、図形の出題が半数以上を占めています。これは、男子校の
入試問題に良く見られる傾向です。また、隔年ごとに見られる作図を要求する
問題は他校ではあまり見ることのできない珍しい問題なので独自の対策及び
訓練が必要となることでしょう。
・特殊な問題にも動じない基礎力が必要とされます。
・あまり算数が得意でないなら平面図形の標準的な問題である面積や、相似比や
面積比などを学習し基礎を抑えるようにしていきましょう。
・場合の数の基礎や展開図・長さの基礎も押さえて学習しましょう。
・逆に、算数の得意な生徒は立体の構成の応用や、面積問題の応用などを訓練して
いけば差をつけることができるでしょう。
・基礎を押さえたら問題傾向に慣れるために時間を計測し、問題を反復練習する
ようにしましょう。
駒場東邦中学校の理科の傾向と対策
入試試験 80点/40分
・問題の出題形式として計算問題、語彙説明問題、記述問題、記号選択問題などが
バランスよく出題されています。出題される分野にやや偏りがあります。
しかし、毎年出題されている生物分野に関しては先に勉強するようにしましょう。
・また、平成18年度の大問題4番の『夏の大三角形と白鳥座の図を見てその星を
結び白鳥座を示しなさい。』というようなユニークな問題も出題されています。
・上記のように一部、独自性のある問題が見られます。過去問題には初期の段階で
時間割に織り込んでください。出題傾向や問題の癖などが分かるはずです。
特に実験問題が目に付くはずですが、その実験の目的と結果、考察や方法について
しっかりと学習するようにしましょう。
・過去問に加えてプラスして資料集や理科辞典などが必要になります。
図や表などをカラーで資料集で確認するようにして分からないことは理科辞典において
すぐに調べるようにしましょう。
駒場東邦中学校の社会の傾向と対策
入試試験 80点/40分
・地歴公民からバランスの良い出題傾向が見られます。歴史は文化からの出題、地理は、
国内においての産業や外交、国家間貿易に関する問題が出題されています。
また、公民は、時事的な問題が出題されています。
具体的には18年度はオイルショックからの出題がありました。
・理由説明を求める問題が出題されます。理由説明問題に関しては難易度が高く対策を
しっかりする必要があります。
・歴史問題が6割型出題されています。まず、歴史の基礎的な分野からの学習に重点を
置くことが賢明でしょう。
・過去問を見てみると出題が歴史中心であることが分かります。
・歴史がある程度まで学習が進んだら歴史の過去問題を、公民がある程度進んだら
公民の過去問を、地理の問題がある程度進んだら地理の過去問を
学習するようにしましょう。
・インプットよりもアウトプットに重点を置いてください。
・やはり他上位校と同様に、時事問題の出題も見受けられます。ニュースや国際問題、
日本国内の問題など良く意識して学習しましょう。
・過去問題を総合的に学習していくことでの効率を重視したアウトプット学習が、
駒場東邦中学校絶対合格への鍵になります。