ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 選択肢による心情表現の把握
物語文においての心情表現を、別の言葉で表現した選択肢問題について考えてみたいと思います。
例えば、「胸がどきんとした」ときの心情としてふさわしくないものを
次の中から一つ選び、記号で答えなさい。という問題があります。
選択肢には、
ア 興奮
イ 罪悪感
ウ 喪失感
エ 驚き
とあります。すべて、胸がどきんとしたという様子に当てはまると思いますので、
この場合、登場人物がどのような理由で「胸がどきんとしたのか」を文章をたどって考えます。
そして、文中に「目を見はった」(驚き・興奮)、「怒るかもしれない」(罪悪感)
という表現があれば、ウ 喪失感が適切でないことが分かりますね。
ちなみに喪失感とは、自分にとって大切なものを失ったときの苦痛を意味します。
このように、作者の心情には必ず原因があります。
その部分を正確にとらえるためにも、
文章を正確にたどる練習を日ごろから積んでおきましょう。
また、選択肢の問題は、なんとなくで解いてしまう受験生も多いと思いますが、
それぞれの選択肢が適切か適切でないかの根拠をしっかりと言えるようになりましょう。
なんとなくで答が合っていた場合があるということは、
なんとなく外れてしまう場合もあるのです。
このようなことがないように、選択肢を選ぶ際には、必ず根拠を読み取り、
自信をもって答えられるようになりましょう。