ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 「けり、かな、かも」がついた言葉
短歌の感動のとらえ方として、
覚えておかなくてはならないことのひとつに、
感動の中心を表す「けり・かな・かも」に
注目しなくてはならないということがあります。
例えば「しらしらと氷かがやき千鳥鳴く釧路の海の冬の月かな」
(石川啄木)
この短歌の結句にある「冬の月かな」という部分に注目しましょう。
ここでは、作者は、冬の月の美しさが感動の中心としてとらえています。
だから「かな」という言葉がついているのですね。
内容をとらえてみると、「白々と氷が輝き、千鳥が泣いている。
北海道釧路の寒々とした冬の海岸を月が照らしている」
となります。
ここから考えてみても、冬の寒々とした光景の中に
凛と輝く月の美しさが見事に表現されていますね。
このように短歌は、感動の中心を正しくとらえ、
そこからどのような光景が浮かび上がるのかを
想像して、作者が何を伝えたいのかを
正しく理解するようにしましょう。