ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第4回基本問題 問一解説
【問一】
傍線①「じいちゃんのびんたがおじさんの頬を打って」とあります。
この物語は「じいちゃん」と「おじさん」(父親と息子)が
口論の末につかみ合いのけんかをする場面から始まります。
「じいちゃん」が自分の息子である「おじさん」の頬をびんたしたのは
なぜなのでしょうか。
1行目から11行目の口論の内容をたどっていきます。
すると、「おじさん」の「こげんとこは、おれの住むとこやなか」
という自分の生まれ育った場所を否定するような言葉に、
「じいちゃん」は3行目から4行目「こげんとば、言いよったな。
こげんとこばと。おまえが言うこげんとこがおまえを育ててくれたと」
と言い返します。
つまり、「じいちゃん」は「おじさん」の自分が生まれ育った村、
つまり、前書きにもあるように、
皿山と呼ばれる陶芸づくりを家業としてきた自分たちの村、
そして、そこで暮らす人々の生き方が否定されたことが
許せなかったのです。
このことから、イの選択肢が適切であることがわかります。
ア ×
「おじさんが陶芸づくりになるという約束を破ったから」とありますが、
このような約束をしている場面はありません。
ウ ×
解説にもあるように、けんかのいきさつは
1行目から11行目で読み取れますので
「反抗することを無条件に許せなかったから。」
という表現は適切ではありません。
エ ×
「おじさんが自分の頭の良さを自慢して家族をばかにした」
という場面もありません。
答え: イ