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ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第10回基本問題 問十解説

【問十】
 
理由を問われている問題なので、
 
必ず文末には、「~から」とつけるようにしましょう。
 
傍線⑦「許そうと思った」とあります。
 
父の暴君振りを嫌だと思っていた筆者がなぜ、
 
72行目「八つ当たりの感じで飛んできた拳骨をも」
 
「許そうと思った」のでしょうか。
 
その理由をたどっていくと、
 
70行目に「私達に見せないところで、
 
父はこの姿で戦ってきたのだ。」とあります。
 
そして、66行目に「高等小学校卒業の学力で給仕から入って
 
誰の引き立てもなしに会社始まって以来の昇進をした理由を
 
見たように思った」と書かれているように、
 
学歴のない父が家族のために働き、会社で苦労し、
 
昇進していった理由を
 
「卑屈とも思えるお辞儀」の中に筆者は見出したのです。
 
解答には、「父の姿から会社での苦労がわかった」、
 
「そのようにしてまで父が自分たち家族のために働いていること」
 
という二点を入れましょう。
 
 
 
答え: 父の卑屈とも思えるお辞儀を見て、
 
父が私達に見せないところで、
 
家族のために苦労して働いているのだということを知ったから。