ノア式予習シリーズ 算数 分野別攻略法4 「整数」攻略 素因数分解がカギ!

予習シリーズ算数 分野別攻略法
前回は、合格ピラミッドの土台部分となる、「整数」に含まれる回はどの回なのか、
4年上から6年上まで、整理してきました。
第4回の今日は、「整数」の分野を通じてなにを理解すればよいのかについて考えます。
この分野で学習してほしいことは、計算を「早く正確に」解くコツです。
前回、予習シリーズ5年上14回の素因数分解が、
最も大事な回となることをお伝えしました。
それはなぜか。
たとえば、25×36×12 を計算しなければならないとき、
どうやったら最も早く答えが出ますか?
このぐらいの問題だったら、筆算を2回行えば答えは出るかもしれません。
しかし、試験当日は、かなり緊張しているものです。
普段できることが急にできなくなってしまうのが試験の怖いところでもあります。
ところで、25×4はいくつでしょうか。
これは、非常によく見かける計算であるので、
受験生ならほぼ時間をかけずに、
「100」と答えられるかと思います。
25×4=100 は、緊張していても、おそらく間違えないと思います。
九九がすらすらいえるのと同じように、
いつもよくみかける一部の数字は、頭に残っているものです。
ですから、先ほどの計算でも、「25×4=100」という知識を使ってあげればよいのです。
それを可能にするのが、素因数分解なのです。
25×36×12
=25×4×9×12
=100×9×12
つまり、「9×12」ができれば、誰でも、「早く正確に」25×36×12ができる、
といえます。(こたえは10800ですね)
こんな風に、素因数分解は、
計算の途中で使ってこそ意味がある
ものです。
約数の個数を求めるためだけにあるものではありません。
とくにこのテクニックは、直後の5年上17回「容器と水量(1)」で多く利用できるチャンスがあります。
(体積を求めるときに、そこそこ大きな、3つの数のかけ算がたくさんでてくるので)
予習シリーズは、前の回で習ったことを、近くの回で実践できるように作られています。
うまくできていますね。
次回は、「分数・小数」についてみていきましょう。