中学受験専門プロ個別指導ノア式予習シリーズ 5年理科 大潮と小潮
潮が満ちたり引いたりする現象(げんしょう)は、
月の引力が海水を引っぱるためにおこります。
月だけではなく、太陽も引力で海水を引っぱっています。
太陽は、月よりずっと遠いところにあるために、
その引力は月の半分ほどしかありませんが、
太陽と月の位置によって、おたがいの引力が重なったり、
ときには打ち消しあったりして、
潮の満ち引きが大きくなったり小さくなったりしているのです。
満月と新月の日、引力は最大に
太陽と月と地球が一直線にならぶと、引力が重なるために、
満ち引きが一番大きくなります。
これは新月や満月のときで、このようなときを大潮(おおしお)とよんでいます。
大潮(おおしお)とは、満潮と干潮の時の海水面の差が大きいときの事、
小潮(こしお)とは、満潮と干潮の時の海水面の差が小さいときのことを言います。
太陽と地球を結ぶ線に対して月の位置が90度になる上げんの月・下げんの月では、
月と太陽の引力が打ち消しあうため、小潮が起こります。
大潮時の具体的な干満差(干潮と満潮の海面の差)は場所によって異なりますが、
日本海側で0.3m~1m、東京湾で2~3m、有明海では3~6m、
海外では、観光地として名高いフランスのモン・サン・ミシェルで
最大15mもあることが知られています。