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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 季語と切れ字

季語に注目することで、俳句の理解が深まります。
 
俳句には、季語を必ず一つ含まなければいけないというルールがあります。
 
例えば「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」という松尾芭蕉の俳句では、
「枯野」という季語が含まれています。
冬を表す言葉ですね。
 
他にも「水仙に狐遊ぶや宵月夜」という俳句では、
「水仙」という季語が含まれています。
同じく、冬を表す言葉ですね。
 
ところで、次のような句もありますから注意が必要です。
 
菜の花や月は東に日は西に
 
「菜の花」は春の季語です。
「月」は秋の季語です。
 
さてさて。二つの季語が出てきます。どちらが季語か迷うところですよね。
 
ポイントは、「切れ字」です。
切れ字とは、作者の感動を表すときに使われるものですね。
 
ということは、作者は「菜の花」に対してより強く感動しているということが分かるわけです。
これが切れ字の効果です。
 
切れ字を意識することで、季語の読み取りにも応用できるわけですね。
 
受験では、総合力や応用力が求められます。
しかし、基礎となるのは毎回毎回積み重ねていく一つ一つの知識です。
もちろん、知識だけで解ける問題には限界があります。
知識を吸収する作業を怠らず、それを活用できる思考力や応用力を身につけていくことが必要です。
普段から、「考える」くせをつけましょう。