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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 形式名詞 もの こと とき

ここでは形式名詞について見ていきましょう。
 
名詞は
 
普通名詞
固有名詞
数詞
代名詞
 
に分かれます。
 
形式名詞は、この四つのうち、普通名詞の特殊なものということになります。
 
その言葉のもとの意味がうすれて、補助的・形式的に用いられる名詞ということです。
 
形式名詞には、その上に内容を限定する修飾語の文節がつきます。
 
注意すべき点としては、形式名詞はふつうひらがなで書くということです。
 
みなさん、作文を書くときに、「勉強することは楽しいことだ」というような文章、「こと」をひらがなで書くか漢字で書くか迷ったことはないでしょうか。
 
そのようなときの判断基準が、形式名詞かどうかです。
 
普通名詞の「事」は、
 
「事件・できごと・事実・事態」
 
などを表します。
 
それに対して形式名詞の「こと」はどうでしょう。
 
「勉強すること」
 
ここでの「こと」は、「事件」や「できごと」というようなおおげさな意味ではありません。
 
「勉強する」という動詞を名詞化するという働きが主であり、「こと」自体が強い意味を持っているわけではないですね。
 
このような場合が形式名詞であり、「こと」はひらがなで書くのです。
 
「とき」や「もの」についても同様の考え方になりますので、みなさん、「とき」「こと」「もの」などの言葉が出てきたら、形式名詞か普通名詞か、少し時間をかけてじっくり考えてみるとよいでしょう。