ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 立つ鳥あとを?
ことわざの問題です。
ことわざは、教訓を短く表したものですが、似た意味のことわざもあれば、逆に反対の意味のことわざも存在します。
「後は野となれ山となれ」
もう後のことはどうでもよい、自分は知らない、これ以上は責任を負いませんよという意味ですね。
目先のことさえ何とかなればその先は知ったことではない、ということで、開き直りの意味を込めてよい意味でも使われます。
同じ意味のことわざとして次のものがあります。
「旅の恥はかき捨て」
旅先で出会った人とはおそらくその先、ほとんど会うことはないでしょう。
だとすると旅の間の恥は気にすることはないということですね。
反対の意味のことわざとしては次のものがあります。
「立つ鳥あとをにごさず」
たとえその場限りの関係だとしても、その場を離れてしまうとしても、最後まで責任を持ってきれいな状態を保ちましょう、自分の任務を全うしましょうということですね。
これは、前の二つのことわざとは反対のことを言っています。
どちらかが間違っているのでしょうか。
いえ決してそんなことはありません。
世の中には様々な意見が存在します。
一つの見方にこだわり過ぎない柔軟な思考が大切ですね。