中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 物語文の場面の変化

中学受験の国語、物語文の読解について考えてみたいと思います。
 
物語文の難しさは、場面ごとに登場人物の心情が変化するということです。
 
説明文はひとつの事物に対し詳しく説明している文ですので、
 
筆者の主張は一つであり、この部分を正確に捉えればよいのですが、
 
物語文は、登場人物の細かい心情の変化を場面ごとに性格に捉えなくてはなりません。
 
つまり、説明文は、語句が難解な場合があり、読み進めるのに苦労しますが、
 
問題文で聞かれていることは、意外と分かりやすいものです。
 
これに対して、物語文は、文章は読みやすいのですが、
 
問題文で聞かれているポイントが捉えにくいものだと考えてください。
 
この部分を明確にするために、まず理解しなくてはならないのは、場面の変化です。
 
場面の変化は、多くの場合、時の変化、場所の変化で段落の冒頭に書かれています。
 
例えば、「夕方六時すぎ」と書かれていた段落から読み進め、
 
「夜はすっかり静けさを増した」とあれば、
 
夕方から、夜遅い時間に場面が変化しています。
 
この時、登場人物の心情も変化していますので、
 
場面ごとの心情の変化を正確にとらえなくてはいけません。
 
また、場所の変化で考えてみると、
 
「教室には数人しか残っていなかった」とあれば場所が学校だと分かりますね。
 
そして、「家に帰ったら、お母さんが笑顔で迎えてくれた」とあれば、
 
学校から自分の家へと場面が変化していることが分かります。
 
このように物語文は、時の変化、場所の変化に注目して、
 
細かく登場人物の心情の変化に注目することが、なにより大切なのです。