中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 随筆文の主題

随筆文とは、筆者が見聞したことや、体験した事実を元に、
 
これに対する考えや感想を自由な形式の文章で表したものです。
 
この随筆文の中で、筆者が最も言いたかったことを主題と言います。
 
筆者が文章中に書いている体験や経験など、
 
事実にあたる内容と、その事実、意見に対する意見、感想とを読み分け、
 
中心となる筆者の意見、感想から主題を読み取ります。
 
この主題は、説明文(論説文)のように
 
具体的な言葉で表現していないものが多いというのも随筆文の特徴です。
 
なので、筆者が経験を通じでどんなことを考えたのか
 
という部分を注意深く読み取り、そこからどんな問題提起をしているのか
 
ということを考える必要があります。
 
そのためには、文章中に書かれている筆者の性格、個性を正しく読み取り、
 
今の世の中に置き換えて考えてみると分かりやすくなります。
 
また中学受験で出題されている随筆文の中には、
 
現代の話ではなく、もっと時代をさかのぼり、戦後、戦中、戦前など、
 
今とは価値観の違っていた時代に書かれていたものも多く出題されます。
 
だから、それらの時代背景を想像しながら読み進めることも大切です。
 
また、それらの時代に生きた人々がどのような思いでいたのかを
 
想像することも大切になります。
 
これらの点を踏まえ、その時代に生きた筆者が、
 
今を生きる私達に何を伝えたかったのかという視点で読み進めていくと
 
そこの主題があり、
 
普遍的な価値のある考え方に出会うこともあります。
 
これも随筆文の面白さのひとつでもあります。