中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 随筆文のパターン

中学受験の国語において、近年、随筆文の出題が多くなっています。
 
随筆文とは、筆者が見たり、聞いたりしたこと、
 
体験したことなどの事実を題材にして、形式にとらわれず、
 
自由に意見や感想、考えを書き記した文章のことです。
 
自由に書き記した文章だということで、
 
随筆文は十人十色、様々な形態がありますが、
 
中学受験の問題として出題される随筆文は、
 
大きく二つのパターンに分類されます。
 
ひとつは、「筆者が子どもだった昔を思い出すパターン」
 
これは、予習シリーズの題材としても使われている、
 
脚本家で直木賞作家の向田邦子さんの随筆文がそうですね。
 
このパターンを読み進める時のポイントは、
 
筆者が昔を回想している場面と今の心情を分けて考えることです。
 
つまり、大人になってから、昔を思い出して書いているという
 
大前提を忘れないようにしましょう。
 
また、このタイプの随筆文は、戦争中のお話が多いのもポイントです。
 
当時の日本人がどのような思いで毎日を暮らしていたのか、
 
その気持ちを想像しながら読み進めていきましょう。
 
もう一つのパターンは、現代の社会の疑問点について意見しているものです。
 
これは、筆者の日常の中から、これはおかしいのでは?と考える事例について
 
批判的な意見を書き記し、みんなで考えていきましょうというものです。
 
つまり、このパターンは説明文、論説文に近い形だと考えて下さい。
 
筆者は何に対して疑問を持っているのか?
 
その具体例としてどのようなことが挙げられているのか?
 
どのような解決策が書かれているのかといった、
 
全体の構成を正しく把握することが重要になります。
 
随筆文においては、この二つのパターンがあるということを理解し、
 
正しいポイントで読み進めていきましょう。