中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 詩の表現技法 倒置法・体言止め

中学受験の国語において、
 
近年では詩の問題を出題する学校が増えてきました。
 
詩の読解にあたって、大切なことは、
 
まず、主題を読み取るということ。
 
そして、どのような表現技法が使われているかということです。
 
詩は短い文章の中で作者の感動を強くアピールするために
 
様々な表現技法が用いられています。
 
この表現技法の名称と効果を正しく理解するようにしましょう。
 
倒置法とは、言葉の順序を入れ替える表現法です。
 
ある言葉やことがらを強調する時に使います。
 
例えば、「船が散歩する 口笛をふきながら」
 
(堀口大學「海の風景」より)
 
これは、普通ならば、「口笛をふきながら 船が散歩する」
 
となります。しかし、言葉の順序を逆にすることにより、
 
のんびりとした情景が、強く伝わってきますね。
 
また、これと似た表現技法に体言止めというのがあります。
 
これは、文末や詩の行末を体言(名詞)で止める表現法です。
 
その体言が表す内容を強調したり、リズム感や、
 
力強い語感を与える効果があります。
 
例えば、「迷い子のセミ」
 
「さびしそうな麦わら帽子」(高田敏子「忘れもの」より)
 
このように最後が名刺であることが分かりますね。
 
語順が入れ替わっているという印象は、
 
倒置法と似ていますので、
 
最後の言葉が体言(名詞)かどうか必ず確認するようにしましょう。