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ノア式予習シリーズ学習法 6年社会下 有名校対策 第10回 地図や図を読み解く問題3 練習問題2 解説その2

問3にいきます。 
 
資料を読まずに、まず問題を見てみますと、 
 
1 下線①の人物の名を漢字で答えなさい。 
 
2 下線②について、当時の状況をふまえて、大仏を作ろうとした目的を 
 
  説明しなさい。 
 
となっています。 
 
「大仏」といったら? 
 
奈良県東大寺の大仏です。 
 
ですから、1は即答できますね。 
 
聖武天皇(しょうむてんのう)です。 
 
2は「当時の状況をふまえて」という点が書きにくいでしょうか。 
 
聖武天皇が天皇に即位したころ、伝染病が流行したり、日照りが続いて 
 
農作物が育たなかったりと世の中はいろいろと不安定でした。 
 
科学的なものの考え方などない時代です。 
 
よくないことが起こると、人々は、「〇〇のたたりだ、怒りを鎮めなければ…」 
 
と祈るしかなかったのです。 
 
東大寺に大仏を作らせる前に、聖武天皇は国ごとに国分寺と国分尼寺を 
 
建てさせ、仏教の力で国を治めていこうと考えました。 
 
これを「鎮護国家思想(ちんごこっかしそう)」といいます。 
 
ここまでを手短にまとめるとよいでしょう。 
 
正解例 
 
仏教の力で国を治めて、自然災害や伝染病などによる人々の不安をしずめるため。