ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 詩の表現技法 省略法
中学受験の国語における詩の問題について、
必ず覚えなくてはならないのが、表現技法です。
これに関しては、まずどのような種類があるのか、
そしてどのような効果があるのかを理解し、
作者の感動の中心がどこにあるのかを正しくとらえるようにしましょう。
省略法とは、ある言葉や、表現を省略する表現技法です。
繰り返しをさけ、省略された言葉や表現を読者に想像させることで、
印象を強め、心に余韻を残します。
例えば、「山路に登るバスの中で見たのだ虹の足を。
眼下に広がる田圃の上に
虹がそっと足をおろしたのを!(見たのだ)
(吉野弘「虹の足」より)
ここでは(見たのだ)が省略されています。
あえて、「見たのだ」を繰り返さずに省略することにより、
虹の足のイメージが頭に広がります。
このように省略法は、どの部分が感動の中心であり、
作者が何を伝えたいのかを理解する大きなカギにもなっています。
見落とさずに注意深く読むようにしましょう。