ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 詩の表現技法 呼びかけ

中学受験の国語において、近年詩の出題が増えています。
苦手意識を感じる受験生も多いと思います。
まずは、言葉の印象を強めるために用いている
数々の表現技法について、
その名称と効果を覚えるようにしましょう。
呼びかけとは、作品中の題材や読者に呼びかける
表現技法です。
対象への注意を呼び起こしたり、
作者が伝えようとしている情景を
身近なものに感じさせる効果があります。
「おおい雲よ ゆうゆうと のんきそうじゃないか」
(山村暮鳥「雲」より)
ここでは、作者が、雲に呼びかけていることが分かりますね。
ただ、雲の様子を描くだけでなく、
呼びかけることによって、作者の心情に近づき、
作者の置かれているイメージが具体的に頭のなかに広がってきます。
また、読者が作者と同じ視点に立てることにより、
作品に対する親近感がわいてきますね。
詩の中でも抒情詩は、作者の気持ちや感動が表現されているものです。
このように、雲に呼びかけることにより、
その感動が身近なものに感じることができます。
そして、この呼びかけを用いた詩は、
感動の中心、つまり詩の主題をとらえやすいのも特徴です。