ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 物語文のテーマについて

以前までは、中学受験の国語における物語文の主人公といえば、
同年代の少年少女の心の成長がテーマとされていました。
しかし、近年においては、様々な年代の様々な価値観を持つ主人公が登場し、
その心情を理解しなくてはなりません。
ここから、中学受験は早熟有利というのが常識と言われるようになってきました。
物語文の心情を理解する際に、
中学受験を志す12歳という年齢の価値観では理解できず、
精神的に幼い子はいくら努力して解法テクニックを学んでも、
なかなか感情移入することが難しい場合があります。
具体的に例を挙げて説明しましょう。
問題:「『修は桜子にわざとそっけない態度をとった』とありますが、
なぜそのような態度を取ったのでしょうか。
本文の語句を用いてで説明しなさい。」
言うまでもなく物語文の読解においては
では登場人物の心情理解がポイントになります。
この問題では、「好きな異性にわざとそっけない態度を取る少年の心」を
説明することが求められています。
男子よりも恋愛に関心を持ち始めるのが早い傾向にある女子や、
男子でも精神年齢が高ければ、
あっさりと書けてしまう記述問題です。
しかし、精神年齢の幼さから、
なかなか理解するとは出来ない受験生も多くいます。
このような場合、過去問演習を繰り返し、
いくつかのパターンを暗記させることが重要です。
つまり、志望校の過去問に合わせて、
どのような心情表現が出題されるのか、
傾向を把握することが何より重要になります。