ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 性格により異なる心情を理解する
中学受験における物語文の読解において、
登場人物の人物像を読み取ることも大切になります。
つまり、この登場人物は、こんな性格なんだと理解して
読み進めることにより、より具体的に内容を把握することができます。
文章中の会話文の内容が全く同じであっても
そこで表現される心情は性格によって異なります。
例えば、「彼の親切心がいつまでも忘れられずにいた」
というせりふがあったとします。
発言した人が素直で優しい性格であれば
「本当は感謝している」と読み取れますし、
一方で、お互いの人間関係がうまくいっていないのであれば、
心にわだかまりが残っていると読み取ることができます。
つまり、登場人物の性格や、心情にいたるまでの出来事を
理解しておかなくては、
正しい心情を読み取ることができません。
このように、登場人物(特に主人公)の心情を読み取ることで
物語の流れも理解しやすくなり、読むスピードも速くなります。
心情の変化に合わせた場面ごとの心情を正しく読み取ることができれば、
物語文の苦手意識はなくなるでしょう。
また、登場人物の心情は会話文などで、
文章中で直接表現される場合と情景描写により、
間接的に表現される場合とがあります。
とくに間接的な表現が配点の高い設問になる場合が多いので
注意しておきましょう。