ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 詩の表現技法と効果

詩は、短い文をより、具体的に、
イメージを生き生きとさせたり、
ある言葉やことがらを強調したりするためには
物語文など、他の文章以上に様々な表現技法が用いられます。
この表現技法という観点から次の詩の一節を見ていきましょう。
「空の石盤に
かもめがABCを書く」(堀口大學「海の風景」)
これは、少し曇った「空」を「石盤」にたとえています。
ここでは、比喩法(隠喩)が使われています。
「石盤」とは、黒い粘板岩の薄板に、石筆で文字や絵を書くものです。
そして、「かもめがABCを書く」では擬人法が使われています。
かもめが様々な動きを見せながら大空を飛んでいる様子が
具体的に伝わってきますね。
このように、短い文の中にも様々な使われています。
比喩表現や擬人法というのは、
表現技法のなかでも代表的なものですので、
その意味、用法と名称を必ず覚えておきましょう。
また、体言止め、省略法、反復法、呼びかけ
などの表現技法についても復習して、理解するようにしましょう。