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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 短歌の感動のとらえ方

短歌は、作者の感動が、「五・七・五・七・七」三十一音
 
という少ない言葉で表現されています。
 
この中で、作者の感動の中心がどこにあるのかを
 
正しくとらえるために気をつけなくてはいけないことが
 
いくつかあります。
 
まず、作者の感動の気持ちを表す言葉がどこにあたるのか
 
考えてみましょう。
 
「海恋し潮の遠鳴り数へては少女となりし父母の家」(与謝野晶子)
 
この短歌は「ふるさとの海が恋しい。潮の遠鳴りを数えては
 
多感な少女時代を過ごした。あの父母のいる家が懐かしい」
 
という意味になりますね。
 
すなわち、作者が一番伝えたいことは、「海が恋しい」なという
 
思いだということが分かります。
 
この気持ちを第一句に書き、強調しているのですね。
 
そして、ここから、父母の家を思い出しているという
 
とらえ方をしましょう。
 
このように、短歌には、作者がどのような気持ちを
 
伝えたいのかということを正しくとらえることが
 
何より重要になります。
 
また、短歌の作られた時代の人々が
 
どのようなことを考えていたのか、
 
今の時代とは様子が違っていて、
 
とらえることが難しいと思いますが、
 
客観的に当時の人々の心情を
 
考えることも大切ですね。