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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 俳句の型を理解する

俳句は短い言葉で作者の感動を表現するので、
 
表現をより効果的にし、内容を豊かにするために
 
独特のきまりがあります。
 
このきまりが、中学受験の国語においても
 
ひんぱんに出題されていますので
 
しっかりと覚えるようにしましょう。
 
「定型」
 
「五音・七音・五音」の十七音を俳句の基本的なかたち
 
「定型」とします。
 
これより多い文字数の「字余り」や
 
文字数の少ない「字足らず」の句もありますので
 
注意するようにしましょう。
 
また、このような定型にとらわれない俳句もあります。
 
これを「自由律俳句」「非定型俳句」といいます。
 
例えば、「古い池や かはず 飛び込む 水の音」
 
(松尾芭蕉)
 
この俳句は、初句が五音、第二句が七音、
 
第三句が五音という文字数で成り立っていることから
 
定型だということが分かりますね。
 
また、「母がおくる 赤き扇の うれしき風」
 
(中村草田男)
 
この俳句は、初句が六音、第二句が七音、
 
第三句が六音という文字数で成り立っているため
 
「字余り」の俳句だということがあります。
 
そして、「咳をしても一人」
 
(尾崎放栽)
 
という俳句は、五音・七音・五音という定型にこだわらない
 
自由律俳句だということが分かります。
 
このような俳句の型を正しく理解するようにしましょう。