ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 二重敬語とは
敬語は、相手を敬うために、
相手を高めたり(尊敬語)
自分や自分の身内をへりくだったり(謙譲語)
する場合に使う日本語独特の言い回しです。
しかし、敬語を使いすぎるのも不自然であり、
相手に失礼にあたる場合があります。
例えば「先生がご覧になられる」
という文で考えてみましょう。
「先生の動作」つまり、
「相手や話題の人物の動作」ですから、
尊敬語を使うのが適切です。
しかし、この文は、「見る」の尊敬語の表現として
「ご覧になる」に加え、
尊敬語を表す助動詞「れる」も使われていますので、
尊敬語が二つ重なっていることになります。
これは、いわゆる「二重敬語」といい、
不自然な表現になり、
かえって失礼にあたります。
こここでは「先生がご覧になる」で十分です。
このように二重敬語の間違えは、
よく見られるパターンですので、
敬語表現を考える場合は、間違えのないようにしましょう。