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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 江戸時代の文学史➂ 近松門左衛門の浄瑠璃

三味線に合わせてかたる語り物を「浄瑠璃」と言います。
 
この浄瑠璃が、江戸時代になって人形芝居と結びついた
 
人形浄瑠璃は、江戸時代に大変流行しました。
 
この浄瑠璃作者として一世を風靡したのが
 
近松門左衛門です。
 
世間の身近に起こった事件を題材として、
 
人間の心理や苦悩を描いた
 
「曽根崎心中」(一七〇三)、「冥途の飛脚」(一七一一)
 
「心中天網島」(一七二〇)などが代表作です。
 
近松門左衛門は、生涯百以上の浄瑠璃を書きましたが、
 
そのうち、約二十作品が世話物で、
 
残りが時代物であったと言われています。
 
世話物とは、江戸時代の町人社会の義理や人情をテーマとした作品を指します。
 
当時人気があったのは、時代物であり、
 
特に「国性爺合戦」であり、
 
近松門左衛門の書いた「曽根崎心中」は、
 
江戸時代以降、昭和になるまで再演されなかったと言われています。