ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第13回物語文 基本問題ポイント
出典 志賀直哉(宿かりの死)
本文のポイント
「もっと大きくなりたい」「いまのままでは満足できない」
自分より小さなものに優越感を抱き、馬鹿にします。
そして、自分より大きなものに恥ずかしさを覚え、
「大きくなろうという欲望」に悩まされながら生きてきた
「宿かり」が、ある日気づいてしまった自分の宿命。
そして、絶望感を抱き「宿かり」は自分の生涯に絶望を感じ死んでゆきます。
しかし、この「大きな宿かり」を発見した学者は
「宿かり」の絶望感と悩みなど知るよしもなく、
大きさだけを賞賛します。
このような非現実的な物語の中で、
私たちが生きる現代社会との共通点はないか。
そしてどのような部分に話を置き換えられるか。
考えながら物語の主題をつかみましょう。
この物語は、現代を生きる私たちの実像がどのようなものであるかを
皮肉を交えて描き、私たちがどう生きるべきかという命題を
投げかけているのではないでしょうか。