ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第17回論説文 基本問題ポイント
出典 外山滋比古 (新編かたりべ文化)
本文のポイント
説明文・論説文の読解においては、繰り返し使われる語句に注目し、
各段落の要点を整理しておくことが内容理解において、最も重要です。
ここから文章全体の骨組みを頭に入れて問題を考えるようにしましょう。
1行目から16行目
「オフィスの女性たちにあいさつをしなかったことが原因で、
アメリカの研究所で日本人の研究者の評判が悪くなった。」
という具体例を紹介しています。
17行目から43行目
前記した具体例に対し、
アメリカと日本のあいさつに対する考え方の違いを述べています。
44行目から57行目
あいさつとは、人間と人間との間の摩擦をやわらげる
潤滑油であるという筆者の主張から、
確かに、あいさつには意味がないが、定型が決まっていて、
くずすことは許されない。
「風のごとく来たり、風のごとく去る。これがあいさつである。」
と述べています。
58行目から84行目
人間は心理的ナワ張りを持っている。これを守るのがあいさつである。
なぜなら「あいさつなしに、
ナワ張りの中へつぎつぎ入って来るものがあるからである。」
だから、あいさつとは、
「たがいの心理的ナワ張りがふれ合うところで、
他意のないあかしとして提出されるパスポートである。」
という結論に導かれています。