ノア式予習シリーズ学習法 6年国語 6年上第17回物語文 基本問題ポイント
出典 山本周五郎(ならぬ堪忍)
本文のポイント
私たちの日常では、なかなか巡り合うことのない経験である
「死別」という場面について書かれた物語です。
冒頭に「私の面目がどうしてもたたぬ」とあります。
「面目」とは「世間や周囲に対する対面、
立場、名誉、または世間からの評価」を意味します。
侮辱されたり、プライドを傷つけられたり、
汚名をきせられるわけにはいかない。
「堪忍ならぬ」という思いにかき立てられた少年と、
武士の守るべき道理をもってこれをたしなめる叔父。
二人のやりとりに注意しながら文章をたどり、
大局の中で考えを巡らす大人の筋道の立て方を読み取ります。
現代とは違った、江戸時代の武士のお話なので、
登場人物の価値観をなかなか理解できず、
読み進めることを難しく感じる受験生もいると思います。
当時の武家社会がどのような価値観で動き、
どのような思いをめぐらせているのか、
客観的な視点を持ち、
登場人物の気持ちを正しく理解するようにしましょう。
そして、この昔のお話が、
現代社会のどのような部分に共通しているのかを
じっくり考えてみましょう。