ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第3回基本問題 問九解説
今回は、物語のクライマックスともいうべき部分での
情景描写について問う内容です。
主人公、幸江と父の気持がどのように変化していったかを
正しくとらえて考えましょう。
【問九】
傍線⑦に書かれている情景描写、かさに対しての比喩表現は、
幸枝と父の心情、そして、それまでけんかをしていたが、
幸枝が持って行ったかさをきっかけに
仲直りできた様子が描かれています。
二人の心情をしっかりとらえ、選択肢をしぼり込みましょう。
また、問三と問四もヒントになっています。
ア 周囲の暗さと明るい印象の対象を描こうとしている。 △
確かに、場面は夜になっているので周りの景色は暗くなっています。
そして、仲直りをした父と娘は「明るい」気持ちの中にいます。
しかし、より適切なもの(イ)があるので、
正解にはならないのです。
ほかの選択肢と比較した上で、
より適切なものを選んでいきましょう。
イ 父と娘を結ぶ絆の強さと確かさを暗示している。 ○
68行目「かさは、これ一本きりよ」とあることから、
ひとつのかさに寄り添い合いながら
家へ帰る父と娘の姿がわかります。
仲直りした父と娘の絆の強さもここから読み取れます。
ウ 円満な家族の中での子供の健やかな成長を象徴している。 ×
確かに、幸枝は自分から謝り、
仲直りをしようとしているから成長したといえます。
しかし、父の側について触れていませんので、
より適切なものとはいえません。
エ 父も娘もともに明るい性格であることをそれとなく示している。 ×
性格のことがいいたいのではなく、
父と娘が仲直りできたことが「明るい」とう印象なのです。
答え: イ