ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第4回基本問題 問一解説

物語文の心情の変化に注目して、文章を三つに分ける問題です。
【問一】
まず、文章全体を場所で大きく二つに分けると、
21行目までは学校での出来事、
22行目以降は学校から帰った後の街で起こった出来事になります。
22行目以降を三つの場面に分けるという設問ですが、
この中に時の変化や場所の移動は見当たりません。
このような場合は主人公であるミオの心情の変化、
そのきっかけとなる登場人物に注意して場面を分けていきます。
28行目から30行目「ろくでもない人々をけしかけては
ひどい目にあわせたがっているのだ」と書かれているように、
ミオの「最低な日」はここまでは続いています。
31行目でミオの心が癒されるきっかけとなる、
この物語の展開において重要な人物、
自転車のおにいさんが登場します。
この場面は心情に変化をもたらす導入部ですが、
51行目では「あたしはまけない。ぜったい泣かない。」と
ミオの心情はまだ変化していません。
52行目「ふりむくと傘をわたしたおにいさんだった」、
61行目「ありがとう」、
66行目から67行目「ちいさなことで奇跡のように世界が変わること」、
これらのおにいさんとのやりとりを通じて、
ミオの心情がマイナスからプラスに変化したことが読み取れます。
この62行目以降がこの物語の山場となるのです。
答え: 第二 31行目
第三 52行目