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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第8回基本問題 問八2解説

【問八】
 

 
傍線⑦の直後、56行目から59行目に注目します。
 
「ママをほんとうは信じていなかった、とあすかは思った。
 
・・・ママのがわになって、考えてみたことなんて一度もなかった。」
 
とありますが、これが問題文にある
 
「だれかに心を預けたことがあるだろうか」
 
という部分を具体的に表現したものです。
 
つまり、あすかの不安やおそれから解放され、
 
落ち着き静まった心に、これまで気づかなかった思いがあらわれます。
 
そして、これをきっかけに耐えていた
 
悲しい感情がよみがえってくることがわかります。
 
ア ママが自分を信じてくれなかったから自分も
 
ママを信じられなかったことに気づき、心の中の悲しみが大きくなった。 ×
 
ママが信じてくれなかったから、
 
自分も信じられなかったという因果関係が
 
56行目から59行目のあすかの心情と合わないことがわかります。
 
イ 自分がママの立場を理解していなかったことに気づき、
 
ママに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 ×
 
ウ 自分が心を閉ざしていたことで
 
ママにつらい思いをさせていたと気づき、
 
ママに対してもっと素直になろうと決意した。×
 
この二つの選択肢はあすかのママに対する思いについて書かれています。
 
56行目から59行目に書かれているあすかの心情では、
 
傷つきたくないからママを信じていなかったという、
 
自分の心の弱さに気づいたことはわかりますが、
 
ママに対して申し訳ないという感情までは読み取れません。
 
エ 自分が傷つくのをおそれて心を閉ざし、
 
ママをほんとうは信じていなかったことに気づき、
 
悲しみが心にこみあげてきた。 ○
 
上記した解説に加え、60行目から61行目「からっぽだったあすかの心に、
 
わき水のように、ぽこんぽこんと感情がよみがえってきた。」
 
とあるように悲しみがこみあげてきたこともわかります。
 
 
答え: エ