ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第9回基本問題 問五解説
【問五】
67行目の「だって約束だからな」という吉川の言葉に対し、
信夫は傍線⑥の直前71行目から72行目にある
「「約束」という言葉の持つ、ずしりとした重さが、
信夫にもわかったような気がした。」と、
約束を守ることの大切さにようやく気づきます。
73行目には、「(ぼくはおとうさまに行けといわれたから、
仕方なくきたのだ。約束だからきたのではない)」とあります。
つまり、信夫は約束を当然のことのように守る吉川の姿を見て、
それまで気づかなかった約束を守ることの重大さに気づきます。
そして、自分は吉川のように約束を守ったのではなく、
おとうさまに言われて仕方なくきたことを恥じているのです。
この部分の信夫の心情の変化を正確にとらえ、
問題の条件である「吉川が、~のに対して、自分は~」
というかたちを守って九十字以内でまとめます。
答え: 吉川が、約束を守るのは当然だと考えているのに対して、
自分は父親に約束を守れと言われて仕方なく守っただけで、
約束を守ることの重大さについてわかっていなかったと気づいたから。