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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第11回基本問題 問七解説

【問七】
 
選択肢の文章と本文をしっかり読み比べ、
 
選択肢の内容がどの部分に書かれているのか、
 
また書かれている内容と合っているのか注意深く考えていきます。
 
ア 「ありがとう」は、そういうより、いわれる方が気持ちよい。 ×
 
70行目から71行目に注目します。
 
筆者は「あいさつ」について、
 
「いわれるのもいいけれど、口にするのも、
 
いいもんだと、私は日頃感じています。」と述べていますので、
 
どちらも気持ちよいということがわかります。
 
イ「ごちそうさま」は食事の時以外に使ってもおかしくない。○
 
11行目から12行目に注目します。
 
「だから、なにも料理にかぎったことではなく」とあり、
 
となりの家へもらい風呂に行ったときにも「ごちそうさまでした」
 
という言葉を使ってもおかしくないと書かれています。
 
つまり、食事の時以外に「ごちそうさま」を使ってもおかしくないのです。
 
ウ 物ではなく人の心に対してなされるものがあいさつである。 ○
 
27行目から28行目に注目します。
 
「ごちそうさま」は料理そのものより、
 
むしろ人間の心に向けて発せられる「あいさつ」なのです。」
 
とありますので、
 
まさに筆者の考えがこの選択肢と合っていることがわかります。
 
エ 親切には必ずお礼がともなうべきである。 ×
 
問四の答えにもあるように、59行目から62行目に注目すると、
 
「親切というものは、お返しなしの単に一方的な行為なのでしょうか・・・。
 
お返しを期待するのは親切ではなくて取引きにすぎません。」
 
と書かれています。
 
つまり、ここで書かれている「お返し」という部分が
 
問題文にある「お礼」だということがわかりますので、
 
内容が一致していないことがわかります。
 
オ ばらばらな人と人も、あいさつさえすれば仲良くなれる。 ×
 
82行目から83行目に注目します。
 
「そこにつながりが生じます。「あいさつ」のことばも、
 
このナカグロのようなものだと思うのです。」とありますが、
 
本文には、選択肢にあるように「あいさつさえすれば仲良くなれる」
 
とは書かれていませんし、言い過ぎた表現のように思われます。
 
カ 使う場合によって、あいさつのことばは変えるべきである。 ○
 
29行目から38行目に注目します。
 
料理屋で食事をした帰りに「ごちそうさま」というのはあまりそぐわず、
 
私は「お世話さま」というのを使っているという筆者の体験と共に、
 
「あいさつ」のことばにも、それを使う場合の節度があるべきだという
 
筆者の考えが書かれています。
 
つまり、この部分が選択肢の内容と一致していることがわかります。
 
 
答え: ア ×  イ ○  ウ ○  エ ×  オ ×  カ ○