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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第13回基本問題 問六1解説

【問六】
 

 
傍線⑤にある、妹が「「文面」を書いた、あのはがき」
 
がどういうものであるのかは、
 
39行目から59行目にくわしく書かれています。
 
この部分をまとめると、父はまだ字の書けなかった妹に
 
「元気な日はマルを書いて、毎日一枚ずつポストに入れなさい」
 
とおびただしいはがきを渡していたことがわかります。
 
そして、このはがきは、
 
46行目から47行目「一週間ほどで、・・・赤鉛筆の大マル」から
 
51行目から52行目「黒鉛筆の小マルはついにバツに変わった」とあります。
 
つまり、このはがきには文面がありませんが、
 
妹が元気でいるかどうかという父親が知りたい内容が
 
しっかりと分かる役割を果たしているのです。
 
この部分をもとに選択肢をしぼりこんでいきます。
 
ア 父と妹だけに読解できる秘密の通信だったから。 ×
 
このはがきが秘密の通信であったとは、どこにも書かれていません。
 
また、このはがきを家族である誰が見ても
 
妹からの便りであることがわかるということは推測できます。
 
ウ 筆者の家族にとって大切であることを強調したかったから。 ×
 
エ 妹への父の愛情がこめられていることを暗示したかったから。 ×
 
文章の後半部分を読み進めていくと、
 
妹が家族にとって、どれだけかけがえのない存在だったか
 
ということがわかりますが、
 
設問は「文面」と強調されている理由を聞いているので、
 
どちらも設問の意図とは外れていることがわかります。
 
イ いわゆる文面ではないが、文面同様の役割を果たしているから。 ○ 
 
文字の書かれていないはがきですが、
 
妹の書くマル、バツで元気がどうかという
 
父親の知りたい内容がしっかりとわかる役割を果たしています。
 
 
答え: イ