ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第13回基本問題 問八 問九解説
【問八】
傍線⑦「私は父が、大人の男が声を立てて泣くのを初めてみた」
というのは、父が、疎開先でつらい思いをし、病気をわずらって、
やせて帰ってきた妹を見て涙を流しているのです。
また、64行目から67行目で「はだしで表へ飛び出した」
と表現されている父の姿からも、
妹に対する深い愛情が感じ取れます。
18行目に「愛情にあふれた」とありますので、
この部分から抜き出します。
答え: 愛情
【問九】
問題にある、「文章全体」という言葉に注目します。
この文章は、前半では「十三歳で親元をはなれた筆者にあてた父親の手紙」、
後半では「学童疎開をした妹から届く字のないはがき」
という二つのエピソードで成り立っています。
この二つの話に共通する、筆者の一番伝えたかったテーマは何であったか考えます。
ア 戦争中の学童疎開のつらく悲しい思い出。 ×
イ 筆まめな父が見せた思いがけない優しさ。 ×
ウ 戦争中、つらい経験をした末の妹への父の愛情 ×
ア、ウにはこの文章の後半部分、
イには前半部分の内容が書かれているだけで、
文章全体のテーマについて書いていないことがわかります。
エ 子どもたちに対する、父の深い愛情 ○
前半部分には筆者に対する父親の深い愛情、
後半部分には妹に対する父親の深い愛情。
それぞれの子どもたちに対する父の
深い愛情がテーマになっていることがわかります。
答え: エ