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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第14回基本問題 問二解説

【問二】
 
傍線①の直前4行目から5行目に注目します。
 
すると、「モンゴル人に聞くと「地平線」ではなくて、
 
それに該当する言葉は「天境線」であると言う。」
 
と書かれています。
 
このことに対して、筆者は傍線①「日本とはかくもスケールが違うのだ」
 
と言っています。
 
筆者が日本とモンゴルのどの部分のスケールが違うと
 
言っているのか考えます。
 
すると、2行目「見渡す限りの大草原」と
 
モンゴルの土地は広大だと書かれていますが、
 
空や大地の広さのスケールが違うのではなく、
 
「地平線」と「天境線」という言葉からもわかる通り、
 
ものの見方、考え方のスケールが違うということを
 
筆者は伝えたかったのです。
 
このことから選択肢をしぼっていきましょう。
 
イ 日本の天とは比べものにはならないほど、
 
モンゴルの天は高くて大きいということ。×
 
日本の天とモンゴルの天を
 
比較しているのではないので適切ではないことがわかります。
 
ウ せまい国に住む日本人とは違い、
 
モンゴルの人々の気質はおおらかで、
 
のんびりしているということ。 ×
 
日本人とモンゴル人の気質の違いは問題にしていません。
 
エ モンゴルでは大地より天のほうが広く、
 
天境線は日本の地平線とは比べものにならないほど長大だということ。 ×
 
選択肢イと同じく、天境線と地平線の違いを
 
比較しているのではないので適切ではありません。
 
ア 日本の土地とは比べものにはならないほど、
 
モンゴルの大地は広大で、
 
そこに住む人々のものの見方も大きいということ。 ○
 
モンゴルの土地の広大さだけではなく、
 
大地よりも天を基準にしているモンゴル人のものの見方、
 
考え方に筆者は感動していることがわかります。
 
 
答え: ア