ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第14回基本問題 問五解説

【問五】
傍線④には「まあそれなりの大志」とあります。
「まあ」は十分ではなくても、
かなりの程度であることがわかるときに使う言葉です。
また、「それなりの大志」とは
それにふさわしい大志であることを表しています。
少年だった頃の筆者が「大人になったら、きっとアメリカに行くんだ。
世界中に行くのだ。」という思いは、
現在の大人になった筆者から考えてみれば
「大志」と呼べるほどではないのかもしれません。
しかし、小学生時代の「少年シイナマコト」にとっては、
それ相応の決意があったのではないかと
当時を振り返っていることがわかります。
これらのことから選択肢をしぼり込んでいきます。
ア アメリカに容易に行けるようになった今では、
かつてを少年らしい大志も
大志と呼べなくなってしまったことを残念に思う気持ち。 ×
イ 少年シイナマコトが抱いていた大志も、
今改めて思い返すと月並みなものであり、
幼い考えでしかなかったと恥じる気持ち。 ×
ア「残念に思う気持ち」、
イ「恥じる気持ち」に注目します。
現在の筆者は少年時代の自分の考えを
否定しているわけではありません。
だから、このようなマイナスの感情は
当てはまらないことがわかります。
エ 夢を持てなくなった現在の自分と違って、
少年シイナマコトはすばらしく大きな夢を
抱いていたものだと感心する気持ち。 ×
この選択肢には「夢を持てなくなった現在の自分」
とありますが、筆者が現在の自分を否定しているような
表現はどこにも見当たりませんし、比較もしていません。
ウ 現在からみると大したことないが、
少年シイナマコトにとっては、
十分に大志と呼べるものであったと納得する気持ち。 ○
現在の状況から考えると「大志」と呼べるほどのものではないが、
「少年シイナマコト」にとっては、
それ相応の決意であったことがわかります。
答え: ウ