ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第16回基本問題 問七解説

【問七】
文章全体から読み取れるひさしの人物像を把握します。
16行目から20行目、神社の境内に傷病兵や面会に来た家族の姿を
見なかったことにほっとしている場面や、
23行目から25行目、将校たちに戦没者の墓を気づかれまいと
あせっている場面などから、
子どもなりの気づかいができる少年であることがわかります。
そして、問五、問六からもわかる通り、
将校たちとの出会いから、
死と向き合わなければならない事実を感じ取り、
その意味を考えることのできる少年でもあります。
これらの部分に注目して選択肢をしぼっていきましょう。
ア ×
3行目から4行目「騎兵隊の馬は、・・・
川のほとりに出てくるかを細かに説明した」とあります。
また、43行目から47行目には
「夢中で三頭の馬をかき続けた」場面があります。
確かに、細かいという表現は読み取れますが、
選択肢にある「こだわり」という部分から考えると適切ではありません。
イ ×
43行目から47行目の「夢中で三頭の馬を書き続けた」
という場面から関心があることには積極的ではありますが、
選択肢の後半部分「全般的に消極的な少年」は
本文全体から見てもその根拠を読み取ることはできません。
ウ ×
将校たちへ細かい気づかいを見せ、
「気が回る」という部分は間違いではありませんが、
後半部分「気さくで明朗な、負けん気の強い少年」は
本文全体からみてもその根拠を読み取ることはできません。
エ 〇
将校たちに気を配り、自分なりに死の意味を考えることができる
「繊細な感性を持ち、気配りもできる」
少年であることがわかります。
また、62行目から63行目「父親にも母親にも言えないまま、
じっとその思いをかみしめた。」という一文から
ひさしが内向的な少年であることがわかります。
答え: エ