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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第16回基本問題 問八解説

【問八】
 
主人公ひさしの心情の変化から、
 
この文章で筆者が伝えたいテーマを推測します。
 
問五、問六にもあるように、ひさしは、将校たちとの出会いから、
 
死と向き合う人たちの行く末を案じ、
 
深い「かなしみ」を感じています。
 
そして、61行目から62行目「自分がこれまで知らなかった新たな感情の世界に、
 
いま、一歩入ったということを知らされた。」ということからも、
 
深い「かなしみ」を感じていく中で
 
今まで自分が知らなかった世界を知り、
 
ひさしの心が広がっていったことがわかります。
 
将校たちを案内することを出かける前は
 
38行目「迷惑だなあ」と感じていましたが、
 
将校たちとの一日を通じて、
 
ひさしは精神的な成長をとげたことがわかります。
 
このことからウの選択肢が一番適切であることがわかります。
 
ア ×
 
「他者を理解する困難を克服した少年の努力」とありますが、
 
この物語を通じてひさしが理解したのは、
 
これまで知らなかった「死と向き合っても動じない将校たちの姿を
 
見て知った「新たな感情の世界」であり、
 
「他者」ではないことがわかります。
 
イ ×
 
ウ ×
 
この物語は文章全体がひさしの視点で描かれています。
 
ここから考えると、選択肢イの後半部分「人々の潔い生き方」
 
が適切ではありません。
 
また16行目から25行目に傷病兵について触れてはいますが、
 
選択肢エの「平穏な暮らしをうばわれた人々の深い悲しみ。」
 
という部分を中心に描かれているわけではありません。
 
 
答え: ウ