ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第17回基本問題 問一1解説

【問一】
1
傍線①にある「あんなこと」とはどんなことなのかを
冒頭にあるリード文(あらすじ)から読み取ります。
すると、吾一の作り話である
「汽車が通るとき鉄橋のまくら木につかまっている」
ことであるということがわかります。
なぜ、こんな作り話を吾一はしてしまったのでしょうか。
34行目から36行目に「きょうだってそうである。
何もこんな事なんか、いいださなくたってすんだのに、
作次たちに負けるのがいやで、
つい、余計なことをいってしまった」とあります。
では、なぜ、「作次たちに負けるのがいや」なのでしょうか。
吾一に「負けるのがいや」という思いが芽生える根拠を探します。
「きょうだってそうである」を手がかりに直前の段落までたどります。
25行目から26行目に「おれはしょっちゅう見さげられているんだ、
という考えが、彼のあたまには、こびり付いていた。」とあります。
そして、29行目から31行目には
「だから、彼のちいさなからだのなかには・・・
はね返してやろうとする精神が、常に燃えていた。」とあります。
これらから吾一の気持ちを読み取ることができます。
以上のことをふまえ、問題文の空らんを補充していきます。
周囲の人々から(A見さげ)られているという思いが、
吾一の中にことあるごとに(Bはね返してやろうとする精神)
を育み、今回も(C作次に負けるのがいや)だったから。
答え: A 見さげ(3字) B はね返してやろうとする精神(13字)
C 作次に負けるのがいや(12字)