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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第17回基本問題 問五解説

【問五】
 
傍線⑤「彼は首をたれたまま、
 
いつまでも、もじもじしていた。」とあります。
 
「もじもじ」とは、遠慮や恥じらいからしたいことができず、
 
落ち着かない様子を示します。
 
なぜ、そのような態度なのか、文章をたどります。
 
すると、直前に「決心がつかなかった」とあります。
 
44行目から45行目「京造のはからいで、うまく、
 
こいつがやめになってくれれば、こんなにありがたいことはない」
 
と吾一は思っています。
 
しかし、48行目「「あいつがかわいそうだから・・・」
 
と言われるのではなんとしても腹の虫がおさまらなかった」とあります。
 
吾一は本心としては京造の言葉を受け入れたいのですが、
 
そうすると、京造に借りを作ったことになり、
 
後になって偉そうな態度を取られる可能性もあります。
 
また、もし見くだされているのであれば、我慢ならないのです。
 
このことから、ウの選択肢が一番適切であることがわかります。
 
ア ×
 
前半部分は合っています。しかし、後半部分に
 
「どう頼んでいいのかわからなかったから。」とあります。
 
吾一は京造に頼んで本当にいいものなのか、
 
「決心がつかなかった」のです。
 
どのように頼むかで「もじもじ」していたわけではありません。
 
イ ×
 
吾一が「もじもじ」して迷っているのは、
 
鉄橋にぶら下がることをやめるかどうかであり、
 
後半部分に書かれている
 
「まくら木にぶらさがったほうがましではないか」とは考えていません。
 
エ ×
 
「借りをつくること」と「腹立たしい」ことで吾一は迷っているのです。
 
しかし、エには、鉄橋にぶらさがるか、
 
京造に助けてもらうかという迷いが触れられていません。
 
 
答え: ウ