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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第17回基本問題 問六解説

【問六】
 
問題文にある「(52行め)から後の部分の京造の気持ち」に注目します。
 
登場の人物の気持ちについて考える場合、
 
「きっかけとなった出来事→気持ちの変化→表情・言葉・態度」
 
という原因と結果の関係をたどっていかなくてはなりません。
 
吾一に救いの言葉を差し伸べた京造が「おい、どうするんだい」と
 
「待ちきれないように、はや口でいった」場面(52行目)
 
から見ていきましょう。
 
京造からそのように言われても、
 
「きっぱりとした返事ができなかった」吾一に対して、
 
56行目「京造はじりじりしてきた。好意を好意として、
 
すぱっと受け入れてくれないことが、彼にはおもしろくなかった。」
 
とあるように、京造は吾一に対していらだちと不満の感情が表します。
 
そして、58行目から59行目、京造の顔色を見て決めようと
 
顔をあげた吾一に対して、60行目「口をとがらせた」とあるように、
 
京造はまだ決めかねない吾一に対して不満の感情を見せます。
 
そして、63行目「えこじだな、おめえは」とあきれてしまいます。
 
この言葉を「投げつけるようにいった」京三は
 
吾一に対して怒りをあらわにしていることがわかります。
 
こうした心情の変化をしっかりととらえ、
 
京造の立場になって文章をまとめます。
 
 
 
答え: 自分の好意を好意として素直に受け入れず、
 
はっきりとしない態度を繰り返す吾一にいらだちと不満を覚え、
 
つまらないことに意地を張る、その頑固さにあきれて怒っている。