中学受験専門プロ個別指導塾ノア

ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第17回基本問題 問七解説

【問七】
 
それぞれの段落の吾一の心情描写や言葉から、気持ちを読み取っていきます。
 
それぞれの選択肢をしっかりと見比べて確実な部分からあてはめていきましょう。
 
6行目から7行目「死のうと、生きようと勝手じゃねえか。
 
今になって何をいやあがるんだい。」から自暴自棄になっていると思われますが、
 
その直後に「彼はなんだか胸が迫ってきた」とあり、
 
8行目「しかし、京造の目の前で涙なんか見せては」とありますので、
 
吾一が恐怖を感じていることがわかります。
 
そして、12行目「どうだい。あんなこと、やめにしちゃ・・・」
 
という吾一に助けを差し伸べた京造の言葉から、
 
16行目から17行目「ああ、京ちゃん、そうしておくれよ。おらあ、そうなると、
 
どんなに助かるかしれねえんだ。」と、吾一に希望の光が見えたことがわかります。
 
しかし、吾一は京造のこの言葉を素直に受け入れようとはしません。
 
そして、18行目に「彼はそういいたかった。が、彼の舌はそう軽く動かなかった。」
 
とあり、また、49行目から50行目には「彼はどう返事していいか、決心がつかなかった」
 
とあります。つまり、これらの描写から吾一の心の迷いが読み取れます。
 
そして、66行目から67行目「吾一はどきっとした。それこそ、
 
ほんとうに鉄橋からまっさかさまに、落っこちたような気持ちだった。」
 
と書かれているように吾一の絶望感が読み取れます。
 
以上のことから、イ 恐怖→希望→迷い→絶望 と気持ちが変化していることがわかります。
 
ア ×
 
ウ ×
 
まず、最後が絶望であることはすぐにわかりますので、
 
ア・ウの選択肢が適切でないことがわかります。
 
エ ×
 
そして、ウとエの選択肢を比べると、吾一の気持ちの変化としてわかりやすいもの、
 
つまり、16行目から17行目「どんなに助かるかしれねえんだ」
 
とそれまでの恐怖に希望が見えたことから、
 
そのような気持ちが書かれていないエが適切でないことがわかります。
 
 
答え: イ