ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年上第17回基本問題 問八解説

【問八】
文章全体から吾一の人物像を読み取ります。
特に彼の生い立ちや現在の気持ちが詳しく書かれている
25行目から33行目に注目します。
常に周囲の人間から見さげられていると思い、
30行目から31行目「ことごとくはね返してやろう、
はね返してやろうとする精神」を体の中に燃やし、
学校でも「一番になっている」吾一です。
ここから、吾一が競争心にあふれ、
勝ち気な性格であることがわかります。
そして、最後の場面で京造から「えこじだなあ、おめえは。」
と言われています。
「えこじ」とは「意固地、つまり頑固で意地っ張りなこと」を意味します。
これらのことから「プライドが高く、競争心に溢れ、
勝ち気で意地っ張りな少年」とある、エが最も適切であることがわかります。
ちなみに、「プライド」とは
「自分をすぐれていると誇りに思う気持ち」を意味します。
ア ×
「猜疑心(さいぎしん)」とは「人をねたんだり疑ったりする気持ち」
を意味する言葉です。
確かに、吾一は「見さげ」られていると常に思っていますが、
人をねたんでいる場面は見当たりません。
また、計算高い性格であれば、「鉄橋のまくら木につかまる」
などという無茶な約束はしません。
イ ×
「細やかな気配りのできる」とありますが、
そのような場面は文章全体を通しても見当たりません。
ウ ×
「素直だが、要領の悪い頑固な少年」とあります。
しかし、30行目から31行目「ことごとくはね返してやろう、
はね返してやろうとする精神」という表現から考えてみても、
吾一が素直な性格であるとは言えません。
答え: エ