ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第3回基本問題 問十三解説

【問十三】
主人公の人物像をとらえる記述の問題です。
文章全体の中から、象徴的な出来事を探し、
どのような性格であるのか、
原因と結果で分かりやすく記述しましょう。
「僕」はどのような自分の性格に反省したのでしょうか。
問題文にある、「文章全体における「僕」の言動にもふれながら」
という部分に注目し、考えていきます。
つまり、文章前半に書かれていた「姉に対する言動」と、
後半にある「父の書斎で感情的になり
くるみの皿を割ってしまったときの様子」
とを必ず取り入れていきましょう。
この時、「僕」は母の容体の悪化により、
一泊旅行には行けなくなるかもしれないという
絶望感から一転、旅行に来て、気持ちの落ち着きを取り戻しています。
だからこそ、これまでの自分の性格、
言動を振り返り、反省しているのです。
また、56行目、57行目「母の部屋の電燈が~眼に浮かんできたりした」
とあるように、この時「僕」は母の病気についても、気がかりになっています。
以上をふまえ、僕がどのような性格であったか考えます。
「わがまま」「自分勝手」「思いやりのない」といった
自分を否定する言葉が入っているかどうかもポイントになります。
答え:母の死と一泊旅行との重大さの違いを理解できず、
姉を困らせ、やけになってくるみの皿を割ってしまい、
母を見舞おうともしなかった、自分勝手で思いやりのない性格。