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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第6回基本問題 問七解説

【問七】
 
かなりの難問です。
 
36行目から37行目に「アイスキャンデー売りは
 
空襲で三人の子どもたちをなくしたのです。」
 
と書かれているのに、なぜ傍線⑥では「小さい人たち」
 
と言いかえられているのでしょうか。
 
おそらく空襲では、アイスキャンデー売りの三人の子ども以外にも
 
多くの人が犠牲になったと考えられます。
 
その中には、大人もいれば子どもだっていたはずです。
 
空襲によって黒こげになってしまった遺体は、
 
誰なのかわかりません。
 
体の大きい、小さいで、大人か子どもか
 
判断するしかなかったのだと思います。
 
だから、傍線⑥にある「小さい人たち」が
 
アイスキャンデー売りの子どもだろうと
 
考えるしかなかったと推測できます。
 
アイスキャンデー売りの女の人のつらく悲しい経験を
 
文章の中から深く読み取る力が必要とされます。
 
このことから考えると、イが適切であることがわかります。
 
ア △
 
確かに「とても幼かった」かもしれませんが、
 
しかし、自分の子どもをなぜ「小さい人たち」
 
という表現にしたのかという部分から考えると、適切ではありません。
 
イ △
 
確かにこの「空き地」では多くの人たちが焼け死んだことが推測できます。
 
しかし、「小さい人たち」がアイスキャンデー売りにとって、
 
自分の子どもであり、かけがえのいない存在であるという点が
 
書かれていないので適切ではありません。
 
エ △
 
選択肢に書かれている文章は本文のテーマにも合い、
 
正論ですが、解説にもあるとおりの推測から考えれば
 
適切ではないことがわかります。
 
 
答え:ウ