ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第7回基本問題 問十一解説

【問十一】
前半の「ヤクザな物」と対比された形で表現されている
「一生もの」という言葉に注目します。
25行目から26行目「そして今はもう一生ものという観念は失われたことを、
あらためて思い知らされる。」とあり、
65行目から66行目「一生ものということを理想とするわたしなどは、
だからたぶん時代遅れなのだろう。」という形で文章をしめくくっています。
そして、46行目から47行目「そういう物に囲まれている生活こそが
本当の生活なんじゃないか、と思っている。」とも書かれています。
「そういう物」とは直前の「使えば使うほど味の出てくる品物」、
つまり「一生もの」であり、ここにも筆者の強い主張を読み取ることができます。
また、40行目から41行目「日常使う品物はなるべくなら
そういう一生ものばかりであることを望んでいる。」とありますので、
これらの部分から筆者の「一生もの」に対する思いをまとめることが、
筆者の一番言いたかったことにつながるのです。
答え: 日常使う品物はなるべくなら一生ものばかりをそろえ、
使えば使うほど味の出てくる一生ものに囲まれた生活こそが理想であり、
人間にとっての本当の姿なのだ。