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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第12回基本問題 2⃣問二解説

【問二】
 
A 古池や/ かはづ飛び込む/ 水の音
 
B 五月雨を/ 集めて早し/ 最上川
 
C 荒海や/ 佐渡に横たふ/ 天の川
 
D 旅に病んで/ 夢は枯野を/ かけめぐる
 

 
俳句では、「や」「かな」「けり」「ぞ」などの「切れ字」を
 
用いて作者の感動の中心である部分を表現します。
 
Aの句は初句に「や」という切れ字があり、
 
初句の五音で切れる「初句切れ」であることがわかります。
 

 
「かはづ」とはカエルのことで「春」を表す季語になります。
 
答え:かはづ 春
 

 
句の最後が「音」という名詞で終わっているので、
 
「体言止め」が使われていることがわかります。
 
答え:エ
 

 
初句の「古池や」に注目します。
 
「や」という切れ字がありますので、
 
ここに作者の感動の中心があることがわかります。
 
辺りが静まり返っている古池に一匹のカエルが跳びこみます。
 
小さな水の音を立て、辺りの静けさに、その音だけが響き渡ります。
 
しかし、それは一瞬の出来事であり、
 
また元の静けさに戻る様子が描かれています。
 
作者の松尾芭蕉は、この一瞬の水の音により、
 
古池の静かなたたずまいを強調しているのです。
 
つまり、ア「残念だ」という言葉は適切ではないことがわかります。
 
また、ウ「今は古池もなくなってしまい」
 
という部分も読み取ることができません。
 
 
答え:イ