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ノア式予習シリーズ学習法 5年国語 5年下第12回基本問題 2⃣問五解説

【問五】
 
A 古池や/ かはづ飛び込む/ 水の音
 
B 五月雨を/ 集めて早し/ 最上川
 
C 荒海や/ 佐渡に横たふ/ 天の川
 
D 旅に病んで/ 夢は枯野を/ かけめぐる
 

 
場面の変化、作者の感動を中心に置かれた部分もありませんので、
 
意味の切れるところはありません。
 

 
「枯野」とは草木が枯れてしまった野原を意味する言葉なので、
 
冬の季語だということがわかります。
 
 
答え:枯野・冬
 

 
この句の作者である松尾芭蕉は、この旅の途中で病に倒れてしまいます。
 
しかし、旅への情熱は消えることなく、
 
その思いは枯野をかけめぐっているということをこの句で表現しています。
 
このことから、イの選択肢が適切であることがわかります。
 
そして、芭蕉の思いから考えると、
 
ア「残念でたまらない」、イ「病気が治ったら、旅に出よう」という、
 
それぞれのあきらめの気持ちは適切ではありません。
 
 
答え:イ
 

 
ア 「自然の持つ力強い動き」は
 
Bの激しく流れる最上川の様子から感じ取ることが出来ます。
 
イ 「作者のつきることのない思いの強さ」を
 
Dの病に倒れてもなお旅への情熱が消えない様子から感じ取ることが出来ます。
 
ウ 「広大にして美しい風景」とは、
 
Cの佐渡に向かって横たわっている天の川から感じ取ることが出来ます。
 
エ 「あるものを描き、それと対照的なものを浮かびあがらせている」のは、
 
古池の静かなたたずまいとカエルの跳びこんだ水の音であり、
 
Aの句で感じ取ることが出来ます。
 
このように、俳句に対しての鑑賞文を選ぶ場合には、
 
鑑賞文をていねいに読み、どの部分の表現が、
 
俳句の内容を表しているかあてはめて考えましょう。
 
俳句を鑑賞文にあてはめるよりも、
 
このやり方のほうがわかりやすく、時間もかかりません。
 
 
答え:Aエ Bア Cウ Dイ